新年明けましておめでとうございます。令和(新元号)になって初めてのお正月は如何でしたでしょうか。
今回のTO.NEWSは、増刊号として普段より皆様から寄せられた様々なお問合せの中から一部をご紹介させていただくQ&A特集としてお届けさせて頂きます。
TOUEI Q&A特集
Q:石材(墓石)に付着した線香の煙による染み(汚れ)の除去に困っています。
A:線香から出る煤煙(炭)の汚れには吸着除去が有効です。中性の洗浄剤にて湿布した後に水(またはお湯)にてしっかりと洗浄してください。
また、固形のヤニ(樹脂硬化)などは予めスクレーパーなどで取り除いた後に薬品を使用すると効果的です。おすすめ商品はストーンマジック、イシクリーンスーパーSPなど。
Q:黒御影石に対する汚れ対策に困っています。
A:水垢に関しては酸性の薬品が有効ですが、ツヤを逸脱することがありますので物理的に擦ることをお勧め致します。擦っても比較的傷がつきにくいファイバークリーナーはおすすめです。
また黒石によく見られる虹ヤケ現象の除去には、水で擦るだけで傷もつきにくいレインボーイレイザーがおすすめです。
Q:石材(墓石)に付着した蝋の除去に困っています。
A:固まった固形物に関しては予めスクレーパーなどにて除去した後、お湯で洗い流してください。
染み跡などが残っている場合は石材用油除去剤で湿布対応した後に水洗浄して下さい。おすすめ商品はオイルキラーなど。
Q:中国国内で日本製の石材用接着剤または防水剤を使用したいがどうしたらよいか困っています。
A:日本からの輸出に関しては容易でありません。特に危険物に該当する薬品類の中国への持込は相当厳しく、不正に持ち込むと処罰の対象となります。弊社の中国事務所では日本製の接着剤や防水剤などを在庫し販売しておりますので、お求めの方は弊社貿易部または中国事務所までお問合せ下さい。
- 藤栄株式会社 貿易部 大阪府東大阪市若江西新町4-5-25
TEL:06-6725-5236 FAX:06-6725-3366 mail:trade@touei.ne.jp - 藤栄株式会社 中国事務所 中国福建省泉州市恵安県崇武镇海埭巷76号
TEL:86-18965450805 FAX:86-0595-87678757 mail:info@touei.cn
Q:石材運搬時の傷つき防止などに使用する養生テープによるテープ跡の除去に困っています。
A:剥離剤による除去が可能です。粘性のあるペーストタイプやスプレー式の噴霧タイプなど場所・条件に応じた剥離剤をおススメいたします。おすすめ商品はリムーバーZやハクリセーフなど。
Q:お風呂の洗い場が御影石なのですが、白い水垢のようなものが付着し除去できなくて困っています。
A:現象として次の事が想定されます。
- 浴室や浴槽内の石張りに使用したセメントからエフロが発生している場合。この様な場合には白華(エフロ)除去剤にて対応可能です。おすすめ商品はエフロマジック、エフロクラッシュなど。
- 水道水に含まれているカルキが凝固している場合。カルキの場合は塩素の結晶であるため薬品ではなく物理的にスクレーパーなどでの除去が有効です。(カルキとエフロの見分け方の一つとして、エフロ除去剤を塗布し反応した泡が多量であればエフロ、少量であればカルキであることが多いです)
- 地下水や温泉水による汚染(湯の花など)の場合。この様な場合もポリッシャーなどでの研磨作業をお勧めいたします。
- 頑固な水垢の場合。酸性の薬品洗浄と物理的な研磨作業での除去をお勧めいたします。ただし酸性の薬品はツヤを逸脱することが多いため扱いにはご注意ください。おすすめ商品はストーンマジックや水垢スカットなど。
Q:墓石関連で現在(2019年12月現在)中国国内での石材丁場状況が知りたいです。
A:福建省で採石されるG-600番台すべての石材丁場と、AG-98,北大黒、北大青、AG-213、湖北601の採石場も稼働しておりません。また、中国瀬戸、八光石、中国万成、中嶋石、山西黒、新万年青、GL-35も採石はされておらず在庫のみでの対応となっております。
唯一採石稼働している石材丁場は黒龍石(1704,1716)、551,1790,1791、吉林白、海南654となります。
Q:最近、施主様から骨壺の問い合わせが多くなってきております。どのようなサイズが使用されますか。
A:骨壺の基本サイズは2.5寸~8寸まであります。地域により骨壺の仕様サイズが変わり、遺骨の一部のみを収骨する地域などは2.5寸~5寸など小さ目のサイズが多く使用され、全ての遺骨を収骨する地域などでは7寸の骨壺がよく使用されます。また8寸などの大きなサイズは改葬や合同墓に使用されることも多いです。
Q:墓石の施工時で目地コーキングする際にまれに目地部分が膨らむことがあり困っています。
A:膨らむ要因は色々考えられます。まず一つに夏などの暑い時期に現象として多くみられる傾向があることからコーキングでシールする際の内部に籠った熱がシールした目地部を膨らませる事が考えられます。対策として炎天下に置かれ熱を持った石を少し冷ます意味でも、四方の目地を完全に塞がずに一部少しだけ開けておき、内部の熱を逃がした後に塞ぐことも有効です。また竿石(石塔)など内部の接着剤が固まる前に目地コーキングを施工した際に竿石(石塔)の重さで下がり目地がつぶされ膨らむ事も考えられます。内部の接着剤が硬化した後の目地施工や下がらない対策(目地棒など)などもお勧めいたします。